---Basketball life---  * **バスケ親父** *  『生涯現役への道標』

上野ミニバス、シニアバスケ、社会人バスケ、自身のバスケライフを息子の成長と共に綴っていきます。長期休みに息子と行く車中泊にもハマってます。伊賀市で車屋してます☆HP→https://www.kotobuki.online

怒ると褒めるは依存を生む。

指導者を続けていくと決断した私には大きな宿題がある。
私の読解力の拙さで誤解を生んではいけないので
私が出会った記事を先ずはそのまま転記しようと思う。

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桜花学園の井上監督も同じなんだと思う。当麻の安藤先生も同じ話を聞かせてくれたことがある。

「怒りをコントロールできてこそ、その指導者には魅力がある。

そもそも怒ってる状態で、その怒りを相手にぶつけることほど意味をなさないことはない。

私が尊敬してやまないエドゥさんの通訳をしていた頃、エドゥさんは、「たかまさ、今から怒るからお前もテンション変えて準備してくれ」と怒る前には必ずこの一言をくれた。

それ以降、常に私はチームの状況や選手の表情を「エドゥ監督」として見る訓練が始まった。

褒めるも怒るもあくまでも手段だ。

殆どの指導者が、怒ることや褒めることを目的にしている。

そうじゃないといいながらも、それで満足している。

喜ぶは共感だ。

怒るや褒めるとは全然違うことがわかるだろうか?

褒めるとは依存を生むことがある。

例えば、目の前のゴミを選手が拾ったとしよう。

それは褒められるためではない。

ただ目の前のゴミをそのままにはできなかった彼の中の「大切な何か」が彼を動かしたのだろう。

今から、その彼の中の大切な何かが、他人の中へ移り変わっていく様を見ていただこう。

その選手の前にまたゴミが落ちていた。

彼はそれを何も考えず拾った。

3度目、また彼の目の前にゴミがあった。

彼はそれを拾った。

それをみたコーチがお前偉いな、と褒めた。

4度目も彼は拾った。そして、コーチは褒めた。

5度目も、6度目も目の前のゴミを彼は拾った。

でも、コーチは共に褒めてくれなかった。

彼は、少し寂しかった。

7度目、彼の前にまたゴミが落ちていた。

彼はどうするだろうか。。。

その目の前のゴミを素通りした。

彼の中の「大切な何か」が、コーチの褒め言葉により、コーチから褒められることが大切になってしまった。

褒めてもらえないゴミ拾いは、彼の中で大切ではなくなってしまったのだ。

あなたは、誰のなんのためにバスケ(本文中はサッカー)を始めたのですか?

今、あなたは誰のなんのためにバスケをしているのですか?

指導者よ、あなた方の勝手な感情指導(主観指導)が子どもの「大切な何か」を奪い取っていることに気がついていますか?

怒るも褒めるも芝居であり、演出です。

指導者は指導者を演じるのです。

ありのままのあなたでは、トップコーチにはなれないことを理解するべきだ。

安っぽいプライド捨て、指導者として「必要な服」を着る努力をするべきだ。

「怒ったあとに笑顔になれる」そんな指導者が増えることで、子どもたちの世界観はより豊かになる。」

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この文章に出会って大きな衝撃を受けました。
前半の怒るに対しての大きな同意が
後半の褒めるも同義だ、に打ち砕かれました。

コーチに怒られたくない子どもが、バスケを頑張るのは違うと思います。
それと同じで、コーチに褒められたいからバスケを頑張るのも違う、というのです。

最初は(いやどないせぇと)と思いました。笑

それでも自分の中で咀嚼をし続けました。
バスケットボールは決められた時間の中で
相手より1点でも多くとっていたチームの勝利です。
野球やサッカー以外のスポーツと比べても沢山点の入るスポーツです。
数字を追い求めるスポーツでありながら、数字にあらわれないプレーをどれだけ積み重ねられるか?
が大事なスポーツです。
私が褒めたり、叱ることが多いのは『数字にあらわれないプレーをしている時、またはさぼっている時』です。

2点の影にある、数字にあらわれないプレーを見つけては褒めてあげることが
勝利のためにプレーできるようになるんではないか?との考えからです。

他チームのことはわかりませんが、上野ミニバスの子どもたちは試合のあとにスコアブックに群がることは誰もしません。
得点自慢も聞いたことはありません。
普段得点を取ることが少ない子の得点を喜ぶことはありますが。

先述の記事に戻ると

南コーチが褒めてくれるから頑張れる

中学に進んで褒めない顧問だと頑張れない

になるんじゃないかとのことなんです。

怒られるのがいやで頑張ってきたこどもが
怒られなくなった途端に頑張らなくなる。

それは、褒めるも一緒だと。

考えに考えました。
答えは出ませんでした。
コーチ歴4年の私には少し深い課題のようです。

それでもヒントは『喜ぶは共感だ』にあるかなと思います。
子どもと共に成長し、子どもの成長を喜ぶことが
いつかこの宿題の答えを私に与えてくれるものだと信じて進んでいきます。