Yの最初の印象は怪我をしていて
コートサイドで黙々とダムダムを繰り返しているなぁ。
と、いうものでした。
いま思えばそれがYの原点なんですね。
他のチームのコーチに
「5番うまくなりましたねー」と言われたとき
いつもコーチは
『あいつはそれだけやってますからねー』と答えてました。
一年前の今頃は
自分たちの世代への色々な夢や目標があったと思う。
コロナでそれを奪われても、ぶれなかった努力する才能。
去年の春先には
まだパスキャッチもままならないチームメイトに
パスを選択させる指導をしてきました。
その時点での一番の得点の可能性は、おそらくはYのワンオンワンだったでしょう。
Yの中にある、一番得点が見えるプレーを敢えて縛ったのは
ワンオンワンの向こう側の景色を見せてあげたかったからです。
Yがパスをまわすことで
みんなはYに頼りながらも、Yに遠慮することなく攻めていました。
これはとりあえずYにボール渡せば得点を取ってくれる、という薄っぺらい信頼ではなく
Yが信頼をしてパスをくれる、そして最後はYが何とかしてくれる
そんな信頼なのです。
最後に
『自分がどれだけ努力しても、どこかで誰かが自分以上に努力しているものだ。その´誰か´に俺はなりたい』