ぐっすり寝ました。
息子も即落ちだった様子。
ここで寝ておけるかどうかは大きい。
マイカー規制がはじまってから、5合目までは
シャトルバスを利用しなければならない。
そのシャトルバスも朝5時から夕方6時。
弾丸登山組は早く登りすぎてもいけないので
夕方5時発のバスにのります。(45分着)
18時のバスだとレストランが19時までなので
ご飯食べる時間がなくなるので注意。
5合目からの富士山。
ゆっくりご飯食べながら体を高地順応させる。
19時にレストランが閉まるので休憩所に移動。
次女の時の反省(早く着きすぎて山頂の寒さにやられる)もあり20時まではここで過ごす。
しばらくして、休憩所の異様な雰囲気に気付く。
あぁなるほど。
この人たちは今から登山、じゃなくて
いま下山してきた人たちなんだ。
そして恐ろしいのは
下に降りる唯一の手段、シャトルバスの最終に間に合わなかった。
予定通り降りてこれなかった人たちだから、体力も底をつき、もしかしたら膝を傷めたりしているのかもしれない。
直ぐにでもお風呂に入り、ビールを飲み、ベッドで横になりたいであろう人々。
なんならその充実感のために登っていると言ってもいいぐらい。
そんな人たちが、これから休憩所(椅子に座れているのは数組)で朝の始発を待つのだ。
はるには「今はわからへんと思うけど、降りてきたときにまた教えたろ」と、言って
これから向かう登山の厳しさを再確認してのスタートとなる。
焦らずゆっくりと。
ここで体力にまかせてペースを上げるのは
高山病のリスクを高めるだけ。
高山病になってしまったら、本当にしんどいだけの記憶になってしまう。
6合目。
地図を見て作戦をたてる。
この6合目、富士山トラップその1。
5合目から登りはじめて10合目を目指す。
6合目だから1/5進んだ!
あと4回これを繰り返せば!と思ったら
富士山の思う壺。
実は1/17なんです。
そして8合目。
越えたら本8号目。
さらに8合5勺。
なげーよ8合。笑
今回の誤算は、コロナで行動制限がなくなって
しかも前日の台風一過で予定のずれた人たち、そしてツアー客でめちゃめちゃ混雑していたこと。
7合目すぎたあたりでツアー客に追い付いて
なかなかペースはあがらない。
ツアーは、しっかりコンダクターがいるので
おそらくこのまま進んだらご来光には間に合う。
ただ、自分のペースで登れないのがかなりストレスになる。
400円のみそ汁が体に染み渡る。
いろんなモノを口にして
リフレッシュ&エネルギー補給。
なんとか9合目にたどり着くもかなりグロッキーになってきました。
酸素ももっていってましたが
頭痛はなかったので、酸素は使わず。
(頭痛がないと言うことは、高地順応できているので酸素をとるとリセットされ、逆に高山病をひきおこす)
かなりキツそうだったので息子の荷物も持ってそこから我慢の登山。
もう少し、もう少しがながい。
それでも一歩ずつ進めばいつかは到着する。
ついにその時はきました。
時間は4:20
20:00スタートだったので8時間20分
6時間~7時間予定を大きく上回ってしまいました。
ご褒美の時間まで25分。
その間の時間も眠り込む息子。
そしてご褒美タイム。
2人の娘、そしてやっと息子にも
日本一の山のご来光を見せてやることができました。
一生に一度の景色になるかもしれません。
が、登ったことがあるというのは
将来何かの話題になる。
そういう話題を多くもっていることが、こどもたちの人間形成に意味あるものになるんじゃないかな、と思います。
そして富士山トラップ、下山。
登った分は降りなくてはならない(当たり前)
これが無味な4時間なのです。
なんとか下山して、昨日の例の休憩所で息子に再度聞く。
「昨日の人たち、この状況でバスにのれず12時間待たなあかんねんで」
今ならわかる、きっついやつや!
バスにのって「2、4」ふ、じのサイン
の、30秒後
落ちてました。笑
お疲れ様。
とはいえ、まだ朝9時。
旅はまだまだ続きます。