自分のモチベーションの上げ方は
「負けた試合を思い出す」ことが多い。
もし、負けた試合をやり直すことができるなら
もっと練習しておいたのに!
これもあれも準備しておいたのに!
いま、過去に戻ることはできないので
次の試合も同じことを思わないように
現在を未来の過去として
「現在」を頑張る。
これが自分のモチベーションの上げ方なんですが
これも勝ち試合や活躍を思い浮かべてやる人もいる。
練習頑張って活躍するぞー!と思い浮かべるとモチベーションアップタイプ。
これ、無意識にタイプが別れるのです。
質問1
あなたが何かを取り組むときに関心が行くのは、どちらかというと、
A:得るもの、得すること、賞賛、体験したいこと
B:避けたいもの、損したくないこと、批判されたくないこと、体験したくないこと
さて、どちらだったでしょうか。
Aのように答えた方は【目的志向型】で、Bのように答えた方は【問題回避型】というように傾向を判断できます。
では解説です。
【目的志向】タイプのパターンを持つ人は、目標を追うことでやる気を出し、何かを得ること、獲得することに視点が向かっている一方、問題点を発見することが苦手です。
このタイプが停滞しているときは、問題ばかりが山積みになりがちです。
【問題回避】タイプのパターンを持つ人は、問題が起こりそうな時、またその回避が迫った時に、モチベーションを発揮する一方、「目標だ!ゴールだ!利益を得よう!」と言われても、やる気はイマイチで、差し迫った状態でないと本来の力を発揮できないこともあります。
あなたやあなたの周囲の人を思い出していただければ見えてくると思いますが、このように人はそれぞれ異なるパターンを持っています。
今の例はやる気やモチベーションの「方向性」に関することですが、あなたがやる気を出そうとしているとき、こういったことを無視して一般的なことに取り組もうとしても、長続きしない可能性があります。
それでは次の質問です。
質問2
あなたが何かに取り組むとき、どちらかというと、
A:いろんなやり方や様々な可能性をもたらす方法を見つけて取り組んでいく
B:正しい手順や正しいやり方があるほうが取り組みやすい
さて、どちらだったでしょうか。
どちらかというとAの人は、【オプション】タイプと呼ばれ、新しいやり方を発見したり、テストしたり、試してみることを好むタイプです。決まったやり方が苦手で、アイデアや発想など、自分の創造性が活かせないとモチベーションが下がる傾向があります。
例えば、練習がルーティンになりがちな場合は、自分のやり方や発想やアイデアなどを体験していくことで、やる気のバランスを整え、モチベーションを維持することができます。
後者を【プロセス】タイプと言います。
文字通り、正しい手順、正しいやり方といったプロセスを好みます。やり方が整っていないとストレスを感じやすく、機嫌が悪いときに真逆の「オプション」タイプの人を見ると、いい加減さに腹を立てることもあります。
このタイプのやる気が落ちているときは、周囲の様々な変化に対応できない時に起きやすいので、一つ一つやることを整理することによって、前進するモチベーションが高まります。
それでは次の質問です。
質問3
あなたが何かに取り組むとき、どちらかというと、
A:すぐに浮かんだことをやってみる。とりあえず動いてみる
B:まず情報を収集したり、分析したり、状況を見て探る
Aと答えた方は【主体行動】タイプ、Bと答えた方は【反映分析】タイプと言います。
Aと答えた【主体行動】タイプの人は、とにかく行動すること、実践することを大事にし、すぐに動くことでやる気が出てきます。ですから、何も決まらないミーティングや理論尽くめの話を聞かされるとモチベーションが沸かず/維持できず、「心ここにあらず」の状態になる傾向があります。
このタイプが停滞しているときは、行動が十分にできていない時です。とにかく動くこと、やることを重視し、スピードを上げていくことで、モチベーションを高め、やる気を維持する可能性を持っています。
Bの【反映分析】タイプの方は、情報を収集したり、分析や調査をすることでやる気やモチベーションを維持していきます。これは決して「行動しない消極的な人」というわけではありません。最適な時期や機会を見つけて効率的に練習を進めていこうと考えている人です。
(主体行動タイプの人は、機会やチャンスを待てない、頭より体がすぐ動く傾向の人です)
この【反映分析】タイプの人が落ち込むときは、必要な情報が手に入らない時だったり、例えば上司が「主体行動」タイプの人で、「とにかく動け!」と言われ続けている時などです。
こういう場合は、十分に頭を使って集中して分析する時間を確保したり、実際に少し動いてみることで、収集している情報の精度を上げていこうという意識を持つことによって、バランスよくやる気を上げて、維持することができます。
それでは最後の質問です。
質問4
あなたが何かを決める時
A:自分の基準で決めていく
B:どちらかというと、できるだけ外部の情報やフィードバックを参考にして決める
これは「判断基準」と呼ばれるパターンで、Aと答えた人は【内的基準】タイプ。Bと答えた人は【外的基準】タイプと言います。
Aの【内的基準】タイプの人は、読んで字のごとく自分の中に物事の尺度や物差しがあり、周囲がどうであれ、「これだ!」という判断ができることで、やる気が出ます。また自分で決めていく権限が与えられるとモチベーションが高まります。
このタイプが停滞するときは、コーチが言った通りにやらなければならない時など、自分で決められない状況であったり、自分の意見が無視される状況に入ると意欲が低下する傾向があります。
そんな時は、自分で決めることができる範囲を見定め、その領域の中で、自分基準で決定をすることで、やる気を維持することができます。
Bの【外的基準】タイプの人は、世の中の動向や権威の言葉、また具体的なお客様の声など、周囲からの情報やフィードバックを大切にしています。このタイプが停滞してしまう時は、他はどうなのか、周囲はどうなのかわからない時に起きる可能性があります。
決して「他人任せの人」というわけではなく、いい練習をしようとするからこそ、周囲の意見を重視していこうと考える人です。ですから、積極的に誰かに相談したりすることで、やる気を維持することができます。
以上です。
これまでのことをまとめると、
☆目的や目標に向かうか、問題の回避にエネルギーが注がれるか。
☆新しいやり方や可能性を重視するか、正しいやり方やステップを大切にするか。
☆すぐ行動するか、状況を見て分析するか。
☆自分で決めるか、人の意見を参考にするか。
自分のタイプで言えば
負けた試合を思い出すので【問題の回避にエネルギーを注ぐ】タイプですね。
【目標に向かう】タイプに、自分と同じように
「また負けたいんか?!」って声をかけても
それは、モチベーションアップにつながらないと言うこと。
「次は勝つぞ!」が正解。
子どもがどのタイプなのか?
どの声かけが正解なのかを見つける必要がありますね。