この夏は上野ミニバスの初合宿がありました。
場所は熊野!
山の子は海が見えるだけでもテンションがあがる。
花火だ、海だ、部屋割りだ、怖い話してー、
なーんていう子どもたちの思いは消し飛ぶ、なかなかの濃密な時間となりました。
今年から、熊野さんと合併することになった海陽さん。
そう!海陽さんのコーチといえばHさん!
以前書いたことがあります。
奇しくも相手は熊野さん。
もうあれから1年半たつんですね。
当時の悔しさは今も残っていて、その感情の真っただ中で感銘を受けたHさんの指導を
子ども以上にわくわくしていました。
Hさんは基本的に声をはりません。
そして、体に
かたや、心に
問いかけます。
今回の明暗を分けたのはチョキなのかパーなのか?
Hさんは全員に目をつぶらせて静かに問いかけます。
「今からキツイ練習をします。それでもやるならチョキ、それはちょっといやだなー、と思う人はパーを出して。本当にきついよ。達成できたチームはないよ」
そして優しく心を折ります。笑
「何人かパーいるねー。自分に正直でいいんだよー」
パーが増えます。笑
最初の問いかけでパーを出した子どもたちは何となく予想ができるメンバーのなかに
一人混じる6年生T。
パーの子は目を開けてさがってー、、、
で、周りをみてのやっちまった感。
そして聞こえるおかん(おまえ熊野に来てまでなにパーだしとんねん!!巻き舌)の心の声。笑
これで午前中の練習はずっと見学になりました。
そこから「インディアン」
上野でいうところの追い抜き。
少しちがうのは、後ろに抜かれたらダッシュが増えるシステム。
終わったところでまた集めます。
このインディアンのみで無理だった子はいないと思います。
が、ここでまたHさんが心を折ります。
「こんなの序の口。それでも大丈夫?」
悩んでいる間はグー。
ここでまた明暗。
グーから決められないのは上野のエースY
そして優しく心を折りにかかるHさん。
パーを出して涙しながら見学ゾーンへ。
返事をしない子、移動が遅い子、ペアが作れない子もどんどんはじかれ
生き残ったのは5人。
6年生、Hる、Hるた、Yのり
5年生、Hお、Rうや
ここでやったのは「あり地獄」
これは上野ミニバスにもとりいれていこうと思います(-。-)
さぁ午前の練習が終わり
あり地獄までフル参加の、体に問いかけられたメンバーと
一切参加できず、心に問いかけられたメンバーの
お弁当タイムは自問自答&巻き舌のおかあちゃんたちが。笑
昼からは「地獄のツーメン」
みんなの心を折りつつ、子どもたちに伝える。
「どんな練習かもわからないのに、しんどい練習ってきいただけでそっちにいるやつらは、勝ちたい!と負けて悔しいとかいうなよ?そんな資格ないからな」
ここで洗礼を受けたのは、朝一パーを出して後悔しまくりのT、インディアンでパーを出したエース、そして5年生NかHる
リピートありのルールでエンドレスに繰り返されるツーメン。
結局、この3人が三者三様の涙をみせました。
そのあとも自己申告での参加不参加の練習が続き
最初から最後までやりきったもの
最初にパーをだして後悔しまくりのもの
葛藤のすえパーのエース
勇気をだしてチョキを出して跳ね返されたもの
結局チャレンジが一切できなかったもの
色んな思いが混ざり合って熊野の夜は更けていきました。